ダイナミックマイクとは、カラオケ、講演会、運動会、ライブなどで使用されているマイクで、一般的によく見かけるマイクです。
カラオケ店で使われているものが一番なじみ深いと思われます。
それほど高音質が必要でないシーンに向いており、ノイズやハウリングが発生しにくいという特徴があります。
そもそもマイクとは、振動する音を電気信号に変換してくれるものです。 ダイナミックマイクに搭載されたダイアフラムが空気の振動感知し、電気信号を発します。
そして、コンデンサーマイクと違いマイク自体にファンタム電源が必要なく、電子部品があまり使用されていなかったり、構造が単純で壊れにくいです。なので、屋内・屋外に関わらず様々なシーンで使用されています。
ダイナミックマイクで一番有名なマイクはSHUREのSM58通称ゴッパーとよばれるものですね。
世界的なシェアを誇りどこのスタジオ、ライブハウス、現場でも見ることのできるマイクですね。
ダイナミックマイクにも色々と種類があり特徴も違ってきます。それぞれ特徴を掴んであげることで適した音を追い求めてみるのも一興です。
マイクの仕様書に大抵書いてあるものを紹介します。
入力感度
とても簡単に言うと、マイクの音の大きさ。同じ音量の音を集音した場合、この数字が大きいマイクの方が電気信号が大きい。dBV/Paの単位で表され、1パスカル(気圧の単位)あたりどれくらいの電気信号に変換するか、を表している。
周波数特性
マイクがどれだけ高い音から低い音までを集音できるかを表す数字、70 – 18000 Hzなどと表される。
ボーカルマイクを選ぶ場合に基準になるSM58の入力感度は、-54.5dBV/Pa=1.88mV/Paです。気圧の単位であるPaを音圧レベルに変換すると、1Paが大体94dBSPLです。この値がボーカルマイクの入力感度の基準値になります。
これより大きければ、音が(ゲインが)大きいマイク、小さければ音が(ゲインが)小さいマイクと言うことになります。基本的にミキサー側で感度に合わせてレベルを取るので、極端に大きかったり、小さかったりしなければ問題ないです。参考までに同社のBETA58Aの入力感度は、-51.5dBV=2.7mV/Paです。この値はSM58よりもdB換算で3dB大きいので、同じレベルセッティングにする場合、ミキサー側のHAを3dB小さい値に設定する必要があります。
マイクロフォンにはそれぞれにどの方向の音をどれだけ拾うか、を表す指向特性があります。
ボーカル用ダイナミックマイクロフォンは、マイクが向いている方向の音のみを拾う単一指向性(カーディオイド)や、単一指向性よりももっと狭い範囲の音を集音する超単一指向性(スーパーカーディオイド)のものが一般的です。指向性が狭いマイクロフォンを使用することで周囲の音の影響を受けづらく、声を綺麗に届けることが可能です。
ドラムセットに使用するマイクなどは近接する他の楽器の音を拾ってしまう、いわゆるカブリを避けるために超単一指向性マイクが好んで使用されます。
心地よい響きを大切に快適なリハーサル
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