言わずと知れた名アンプJC-120をご存知でしょうか?
今ではどのスタジオにも常設してあるといっても過言ではないほど普及しているアンプです。
JC120は、ローランドが製造・販売を行っているギター用のアンプです。
出力は120Wでモデル名のJCは「Jazz Chorus(ジャズ・コーラス)」の頭文字です。
JC-120の発表以前のアンプの主流であった真空管アンプとは、まったくと言っていいほど音のキャラクター性が違います。
JC-120はトランジスタアンプと呼ばれ、真空管アンプとの大きな違いは音の増幅方法に違いがあります。
名前のごとく真空管アンプは音の増幅に真空管を使い、トランジスタアンプはトランジスタという名の電子部品を使います。
前述した音のキャラクター性はここにより生まれます。真空管アンプは真空管に強力な電圧をかけ、真空管を「飽和状態(オーバードライブ)」にすることで「キメが細かく自然で暖かな歪み」と称されるサウンドを得ることが出来ます。
一方でトランジスタアンプはというと、トランジスタの特性上増幅というよりも複製や拡大コピーといった表現の方が近いです。
トランジスタアンプで得られるサウンドは「硬質で冷たい」と称されることが多いです。そしてクリーントーンが綺麗に鳴ってくれます。
トランジスタ回路ならではの優れた耐久性により高い信頼性も備え、初期に生産されたものが現役で稼働しているだけでなく、50年近くも大幅なモデル・チェンジを経ることもなく生産され続けていることがJC-120をアンプの定番たらしめる由縁であり、今の地位を確立させています。
心地よい響きを大切に快適なリハーサル
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